OMAがシンセン・クリスタル島コンペに優勝
アントワープ新ポート・ハウスはザハ・ハディドへ




OMAがシンセン・クリスタル島コンペに優勝
レム・コールハースが率いるOMAが,シンセンをベースに活躍するアーバナス建築事務所の協力を得て,広東省の「シンセン・クリスタル島コンペ」に優勝した。国際審査員団によって,32件の応募案の中から選出されたまのだ。内容的には新しい文化センターをはじめ,トランスポート・ハブやパブリック・ランドマークを市の中心部につくる計画である。このプロジェクトは,2008年にシンセンがユネスコによって“デザイン都市”のステータスを受賞したことに立脚した計画である。
地上には「シンセン・クリエイティブ・センター」が20ヘクタールのランドスケープされた公園や庭園で形成されており,パブリック・アクティビティの活気のあるマイクロ・アーバニズムを形成する“デザイン・ヴィレッジ”がある。そこにはパビリオンや小規模ビルが点在している。敷地は高架の円形歩行者通路である“リング・コネクター”によって囲まれており,この都市通路によって多数のエレメントとインフラストラクチュアが連結される。
地下レベルでは,“ショートカット・コネクター”のシステムが,既存および将来の電車と地下鉄駅を連結させ,バス,タクシー,ショッピング・エリア,市庁舎,クリエイティブ・センターへのアクセスを提供する一方,多種のデザイン関係のディスプレイやアクティビティ・ゾーンも保有している。
これらふたつのシステムの中央には,“シンセン・アイ”と呼ばれる同市の新しいランドマークがある。それは球形のヴォイドであり,シンボリックな“スペース・オブ・イマジネーション”と呼ばれる。オープンで何もないその空間は,シンセンのエネルギーと将来のヴィジョンを集約したクリエイティブなゾーンである。



リング・コネクターが白い輪を描く夜景

シンセン・アイのヴォイド・スペースを見る
Photos:OMA/ Ole Scheeren



アントワープ新ポート・ハウスはザハ・ハディドへ
おそらく今,世界の建築界でコンペの勝率が高い建築家といえば,無敵ザハ・ハディドだ。2つの建物で構成される「アントワープ新ポート・ハウス」は,古い既存の消防署の上にザハの新しい水晶のような透明なヴォリュームが浮遊するという,非常にダイナミックな構成。同市の街並みや港湾風景を見晴らすザハの増築は,既存の建物と一体になってアントワープ港湾局の新しい本社となり,世界レベルの重要性をシンボライズしている。コンペは2007年12月にスタートし,100社が参加表明し,以下の5社がショートリストに選出された。Vier Arquitectos/Xaveer De Geyter Architects/Zaha Hadid Architects/Rapp + Rapp。
500人のスタッフが勤務できる新しい建物は,2013年の竣工を予定。



Photos:Zaha Hadid Architects